前半;アメリカ(CA州)での運転免許取得への道のり。

移住手続きの分野で一番手こずったのがタイトル通りの「これ」です。

 

日本での運転歴はほぼペーパーに近い感じで、今回渡米する前に留学していた時に6ヶ月程度アメリカでの運転歴がある程度です。

 

私が運転免許取得の申し込みをした時の滞在ステータスはまだK1VISAのままでした。しかも期限切れになる2週間前とか。

 

ここで確認しておきたいのが運転免許を取得する際に必要書類として、学生ビザや駐在ビザの方であれば滞在ステータスを証明できるVISA(期限切れになる60日前までのもの)と、I-94、CAに滞在証明していることができる公的機関から送られてきた手紙2通とパスポート等のID等、SSN(社会保障番号)が必須です。

 

がしかし。K1(婚約者)VISAで入国された方ならご存知かもしれませんが、K1VISAの有効期限はたったの90日。これは、入国してから90日以内に結婚式をあげてください、という由来から来ています。

 

ということは???

入国してから30日以内に運転免許の取得をしてくださいってこと?でも、筆記を受けることができても実技試験になると筆記試験からさらに1ヶ月先とかになるからその間にVISAの有効期限切れちゃうじゃん?とかクエスチョンマークだらけ。

謎が謎を呼び、訳がわからない状態に。

 

というてもSSN(社会保障番号)を申し込み中だったため、それがない状況で我に返る。笑

 

でも運転免許は必須!

 

そしてリサーチしている過程でカリフォルニア州にはAB60という制度があることがわかった。VISAの有効期限が切れていても、パスポートとSSN、カリフォルニアに滞在していることを証明できる手紙2通があれば運転免許が受けられるという制度。

 

当時はグリーンカードの面接予定がまだ未定でEADコンボカード(就労許可)はまだ持っていなかったけれど、フィンガープリント等は終わっていてグリーンカードのお知らせがいつ来てもいい状態でした。ちなみにSSNも届いている状態でした。ちなみにマリッジサティフィケートも持って行きました(パスポートの名前とアメリカでの名前が違うため)。

 

必要とされている書類を全て揃え、いざDMVへ1人で出陣。

 

受付は問題なく通せてもらえたのですが、次の書類確認の窓口で「VISAの有効期限が切れてる」と指摘されたので『AB60で受けたいんですが。』と伝える。すると「できない、リーガルで滞在していることを証明できる書類は?」と言われたのでマリッジサティフィケートとUSCISからのフィンガープリントが終わったという書類を提出。すると「これはフィンガープリントが終わったというだけで、グリーンカードがもらえるという保証がある書類ではない」と正論を言われる。

そして目も合わせずに「グリーンカードが手に入ってからもう一度受けに来るか、DMVの本部に電話をして二次審査を受ける手続きをして。どっちがいい?答えて」とお役御免的な?投げやりみたいに言われる。

 

「わかりました、ちょっと考えます」と涙目で1回その場を去る。

 

外に出て、深呼吸して真っ青な高ーーーい空を見て(笑)、悔しくなる。

だってこの日のためにペーパーテストを受けるために徹夜して勉強したし、朝の6時にDMVに来て2時間並んで待った。写真撮るかと思って化粧もバッチリした。笑

なんならインストラクションに沿って書類を全部揃えたし、ちゃんとAB60のルールと権限まですら読み込んだ。

 

そして思った。『私は正しい。間違ってない。私はこのまま何もせず帰るなんてことしたいのか?いいえ、したくない!!!!!』笑

 

もう1度旦那とその仲間たちが言っていた”DMVの職員は全員が全員正しい知識と最新の法律を知っているという職員だらけではないんだ”ということを思い返し、窓口へ再度出向く。私なりにAB60の説明をし、私は受ける資格があるとカウンターにかじりつきながら主張する。

 

そしたらため息つかれながら「じゃあ今日はペーパーテストだけ受けて、二次審査を受ける手続きをして。今日はペーパーテストに受かっても仮免は発行できないからね」と言われました。

 

なんとかペーパーテストは受けさせてもらえることに!(拍手)

 

ペーパーテストはタッチパネルで4択の中から選ぶ形式でした。

ルールと標識の2分野に分かれていて各20問ぐらい。

勉強方法はDMVのサイトにあるルールブックを読み込むのと過去問をひたすら解きました。どちらもサイトにありました。

 

ペーパーテストを受け終わった後の手続きで再度『5日営業日以降に必ず二次審査の申し込みの電話をしてね。それで二次審査をパスすれば本部のDMVから青い手紙が届くからそれを持ってまた来てね。そしたら仮免が発行できるからね』と言われる。「どのぐらいかかるの?」と聞くと『わからない。1年かかる人もいれば半年の人もいる。こればっかりは本当にわからない』と言われました。

 

帰宅後に二次審査について調べました。(実はあんまりわかっていなかった)

Secondary reviewと言います。

DMVの公式サイトによるとAB60という制度を使った場合にもし公的機関に認められたIDとカリフォルニアの在住証明ができる書類がない人がこのプロセスを受けなければいけない。このSecondary reviewとは私が提出した書類などを全て再審査して領事館に私のことを問い合わせしたりして危険な人物ではないです、正当な理由で滞在していますという証明を他の機関も交えて証明する過程のようで、この書類審査にパスしたらさらに面接がある、という非常に面倒なものでした。

 

色々話が大きいことになってフラーっとしましたが、まあ大丈夫。どうにかなる。と。

 

何よりもこの日の収穫は諦めなかったこと。

ああ、そうですか、ならいいです。って言ってたら本当にせっかくのチャンスを流してしまうところだったんだよね。

何か他の道はないのかって進んでみるのも悪くない。

 

旦那に言わせると「これが本当の運転免許の第一歩の試験だったんだよ」って。

 

上手いこと言う。笑

 

今日は長くなったので次回、続きを書こうと思います!